さて、前回のライブで「時計じかけのオレンジ」のTシャツを着てステージに上がったところ、ライブ終了後何人かの人とTシャツ(映画)のことで話ができました。TPOを考えるなら、ブルーグラスバンドですから、ウェスタン調のアイテムをまとって壇上に上がるべきでしょうが、横着な私はいつも普段着です。まあ、結構目立ちますね、このデザインは。よく行くお店や楽器屋でも知らない人からこのTシャツのことを指摘されました。かなり古い映画であるにもかかわらず、話しかけてくれる人は決まって若い人で、意外な感じがしました。多分、今後も音楽好きの人やサブカル好きの人には人気のある映画として残るのでしょう。
原作はアンソニー・バージェスで、いわゆるディストピア小説です。自由か規律かという古くからの問題をかなりきわどく誇張した未来社会を描くことで風刺した内容になっています。高校生のときにはじめて読んだときは暴力描写とストーリーの展開にばかりに気を取られ作者の意図などまるでわかっていませんでした。『時計じかけ』はハヤカワのNVシリーズの一冊で、私の本棚には他にオーウェル『1984年』ブラッドベリ『よろこびの機械』があります。いずれも思い入れがある本です。
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