2012/12/31

★ブルー・ベル Blue Bell


カントリー・ジェントルメンの"ブルー・ベル Blue Bell"です。バンジョーブレイクは三回あり、採譜したのは、第二ブレイクです。全体はシングルトーンのフレーズによって埋め尽くされています。一見すると覚えるのが面倒なように見えますが、よく見るとかなり規則的に作られていることがわかります。各コード毎にスケールが当てられ、いわゆるコードスケール的なアプローチと言えるかと思います。カントリー・ジェントルメンの"Sunrise"のバンジョーも同じような感じですので、ブルー・ベルが弾ければすぐに弾けると思います。ちなみに一回目のブレイクはギャロッピング奏法。エディ・アドコックEddie Adcockという人は、ギャロッピング奏法といい、シングルトーンのフレーズと言い、実にギタリスト的なバンジョーマンと言えると思います。極めてギター的な彼の奏法を大変ユニークだと思う人がいる一方で、こんな弾き方は邪道だと思う人もいます。なお、ブルー・ベルには、"Azzurro Campana"という別名(?)があるので、CDを探すときは要注意です。


★チェロキー・シャッフル Cherokee Shuffle


チェロキー・シャッフル Cherokee Shuffleです。

2012/11/25

★ビル・チータム


ビル・チータムBill Cheatumです。

★ラグタイム・アニー


フィドル・チューンの「ラグタイム・アニー(Ragtime Annie)」です。フィドル・チューンは音が細かく、ドブロで弾くのは面倒なものが多いような気がします。かといって、細かい音符をざっくり省略してしまうと、フィドル・チューンらしさがなくなり、面白みにかけたアレンジになってしまいます。この辺のバランスが難しいです。

2012/10/31

★Daybreak in Dixie


"Daybreak in Dixie"です。24、25小節目はブレイクです。他の楽器がサイレントですから、目立つ箇所ですので、インパクトのあるフレーズを仕掛けたいところです。

★Steel Guitar Rag



"Steel Guitar Rag"です。カントリーのインストの曲として有名ですが、ブルーグラスバンドでも演奏できそうですので、ドブロ用にアレンジしてみました。多くのドブロは21フレットがないでしょうから、耳で21フレットの音を判別する必要があります。9フレットでEのコードを弾いてそれよりもオクターブ高い音を探すことになります。あるいは、1から3弦で、バーをスラント(斜め)にして押さえても出せます。スラントが得意な方はこちらのほうがよいかもしれません。

2012/09/30

●Randy Lynn Rag

"Randy Lynn Rag"です。おなじみスクラッグスナンバーです。シンプルにバンジョー二台で仕上げました。メトロノームを使わないで録音したところ、テンポがよじれ、何度も録音し直してしまいました。メトロノームや伴奏に頼ることなく、しっかりテンポをキープしたいものです。

●Turkey in the Straw

「藁のなかの七面鳥」です。

2012/08/31

★Turkey in the Straw


"Turkey in the Straw"です。「藁のなかの七面鳥」です。19世紀以降広まった曲で、ミンストレスショー中でよく使われました。現代でも、フォークダンスでよくかかる曲ですので、曲を聞けば、「ああ、あれか」とうなずかれることと思います。日本では「オクラホマ・ダンス」ないし「オクラホマ・ミキサー」というタイトルで知っている人が多いと思います。ブルーグラスでも、よく演奏される曲で、バンジョーで弾くときはいわゆる「メロディック奏法」で演奏されることが多いと思います。ここでは、ドブロのためにアレンジして、なるべくメロディックっぽくしてみましたが、うまくいっているかどうか、ちょっと自信がありません。

★Rainbow


フラット&スクラッグスの名盤"Carnegie Hall"から、インスト曲の"Rainbow"を採譜してみました。レコードでは13曲のみ収録だったのですが、CD化するにあたって多くの楽曲を加え、全部で32曲収録のCDとなりました。"Rainbow"もレコードには収録されなかった一曲です。後半は、転調っぽく、少しわかりにくい展開になっていますが、最後はCになって、また元のGのキーにもどれるような作りになっています。2小節目の4拍目のアクセントは、"rake"(あるいはブルースギタリストなら"chpping"と言ったほうがわかりやすいかもしれません)です。

2012/07/01

★If I Should Wander Back Tonight

以前に載せたのですが、よく聞き返したところ、かなり聞き取り間違いがあったので、修正版を再掲載します。

●Salt Creek

"Salt Creek"です。久しぶりの録音で、やり方をわすれてしまい、てこずってしまいました。

2012/06/28

■The Cat / Jimmy Smith


Jimmy Smithの"The Cat"です。あざやかな赤が印象的なジャケットだと思います。これは33回転レコードですが、昔は、いわゆる「ドーナツ盤」のほかに、こういうレコードがありました。

2012/06/02

※訃報

ドク・ワトソン89歳
(米ミュージシャン)AP通信によると、29日、米ノースカロライナ州の病院で死去。最近、自宅で倒れ入院、腹部の手術を受けていた。
23年同州生まれ。1歳で視力を失ったが、子供の頃から音楽に親しみ、60年代にギタリストとして名声を得た。
フラットピックを使ったはや引きで知られ、多くのギタリストに影響を与えた。米音楽界最高の栄誉であるグラミー賞の受賞暦多数。
(毎日新聞夕刊から)

2012/05/13

★Shady Grove

"Shady Grove"です。ドブロ用にアレンジしましたが、1弦をDに下げれば、ギターでも弾けそうです。最後から2小節目のコードはFにしないで、全部Gmで押し通したほうが、"cool"な感じかな、とも思います。
同じメロディーの曲として、フェアポートコンベンションがとりあげた、"Matty Groves"も有名です。私の憶測ですが、"Shady Grove"と"Matty Groves"は、一方が他方の替え歌として作られたと思われますが、詳しいいきさつについては今のところ不明です。
マイナーマウンテンの曲は、独特の響きがあって、不思議な魅力があると思います。

■Boz Scaggs

Boz Scaggsのファーストアルバムです。デュアン・アールマンがこのアルバムに参加しているので、スライドギターが好きな人には有名だと思います。ボズと言えば、"We Are All Alone"という大変ヒットしたバラードのヒット曲のイメージが強く、AORの人と思っている人も多いかもしれませんが、このレコードはブルースしています。
ところで、最近、ジミー・ロジャースが好きになり、ジミー・ロジャースの"Waiting for a Train"をこのレコードでボズが演奏していることを知りました。ジミー・ロジャースと言えば、「カントリーの父」と呼ばれている人ですが、ジャズっぽい感じがして、モダンだと私は思います。

★Jambalaya

"Jambalaya"です。カーペンターズのヒットで有名です。最近、「ギャロッピング奏法」を覚えたので、ギャロッピングでジャンバラヤをアレンジしてみました。バンジョーのギャロッピング奏法はカントリー・ジェントルマンのエディ・アドコックが得意としていた奏法です。もちろん、この奏法は、もともとはチェット・アトキンスやマール・トラヴィスのギターの奏法をベースにしています。バンジョーの王道は、スクラッグス流の「ロール奏法」かもしれませんが、ギャロッピング奏法の洒落た感じも捨てがたいと思います。

2012/04/15

★John Barleycorn / Traffic

トラフィックの"John Barleycorn"です。イントロのギターを4小節を採譜しました。トラフィックは、昔から聞かなくてはいけないと思いつつ、なぜか聞く機会がなかったグループでした。先日スペンサー・デイヴィス時代のウィンウッドが歌う"Georgia on My Mind"を聞き、そのソウルフルな歌い方に感銘し、ようやく思い腰を上げ、トラフィックを聞くことにしました。

3小節目のコードネームは"A add 9th"とするべきでしょう。独特の響きがあって、トラッドの曲にはぴったりだと思います。また、1小節目のコードを"Dm"ではなく"D"としたのは、トラッドの独特な雰囲気を出す効果があると思います。

曲のはじめは、普通トニックのコード、この場合"Am"からで始めてしまいがちですが、このアレンジでは、Ⅳの和音であるDからとしている点にも、ある種の「センスのよさ」が感じられます。

2012/04/06

★ Blackberry Blossom

"Blackberry Blossom"です。バンジョーで弾きたかったのですが、メロディック奏法で面倒くさそうだなあと思っていたところ、ドブロなら楽かもしれないと思い、ドブロ用にアレンジしてみました。ブルーグラスでは、わりと有名な曲なので、ちゃんと練習しておきたいと思います。

★ I Know What It Means to Be Lonesome

フラット&スクラッグスのナンバーから"I Know What It Means to Be Lonesome"です。スタジオ盤ではなく、DVDでおなじみのテレビショーのバージョンを参考にして譜面にしました。はじめの二小節がとくに印象的なフレーズだと思います。一拍目をしっかり休んでいるのがフレーズの核になっています(赤で囲んだところです)。少ない音数で、キャッチーで印象的なフレーズを構成している良い例だと思います。少ない音数だと、演奏するのも楽だし、聴くほうも楽に聴けると思います。そして、最初の2小節をただ5フレットずらしたのが3小節目から4小節です。実に弾くのが楽です。ジョッシュは本当にこういうフレーズを作るのがうまいと思う。

2012/03/20

★Old Home Place


"Old Home Place"です。以前紹介したNew Southのレコードから採譜しました。ドブロはもちろんジェリーダグラス。ブルージーな雰囲気が出ていますが、かなり「モダン」な感じになっています。モダンな感じの秘密は、フラット5thの音をかなり意識的に使っていることにあると私は考えています。これはトニー・ライスやJ.D.クローにも共通して言えることで、彼らも随所にフラット5度の音を使います。譜面の丸印で囲った音は、"E"の音で、フラット5thになっています。

2012/01/28

●El Condor Passa

"El Condor Passa"、「コンドルは飛んでゆく」です。サイモンとガーファンクルの歌で覚えた人が多いかと思います。Banjomanもその一人です。さて、フィドルは初挑戦です。去年の暮れからはじめたのですが、予想通りてこずっています。また、心機一転、背景の画像も変えてみました。前は古ぼけた昔のフィルムみたいで、ほこりまで再現されていましたが、こんどはクリアーな画面にしました。

2012/01/22

★Cottontown Jubilee

Cottontown Jubilee"です。これもジョッシュのドブロ曲です。これぞジョッシュという感じの曲だと思います。バンジョーやドブロを演奏される人はご存知だと思いますが、「ロール」というテクニックをベースにした曲で、このようなロール中心の曲としては、"Fireball"や"Landy Lynn Rag"などがあります。これらのロールを中心とする曲はどうしても似た感じの曲になってしまい、連続して演奏すると頭が混乱してしまいます。

★Buck's Stumble

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
"Buck's Stumble"です。ジョッシュのドブロ曲です。新年の「ブログ初め」がドブロということは、今年はドブロ中心の年になるかもしれません。ところで、先日ラジオで、最近リチャード・トンプソンのCDが紹介されていました(タイトルは忘れました。また、うろ覚えですが、昔のレコードの再発だったと思います)。多重録音で3台くらいギターを重ねて作った曲が紹介されていて実にいい仕事しているなあと思いました。バンドで仲間と演奏するのも楽しいのですが、多重録音で一人でコツコツと作りこむのも楽しいものです。